貝化石は、カルシューム(70%以上)を主成分としており、しかも成分の溶解・吸収率が高いのが特徴です。
貝化石は帆立貝を主として、その他数種類の貝殻及び海棲生物の骨格遺骸化石破片を含んでいます。1200万年前以上の長い間、地下に埋もれ、高い圧力にともなう高温度を受けたために殆どが破壊されました。そして、粒状か、細片状になって固まったので、種類の判別は困難です。
貝類は表面をおおっている外套膜から絶えずカルシュウムをタンパク質と結合した状態で貝殻の内面に分泌された力ルシュウムの結晶となります。それが沈着して形成され成長します。
したがって、貝化石の主成分は炭酸カルシュウムです。その他貝殻づくりは、微量要素の宝庫である海水中で行われることから酸化マグネシュウム・二酸化第2鉄・酸化アルムニューム・二酸化ケイ素・酸化亜鉛ワミン酸等多種類の微量要素を含有しています。
成分 | 記号 | 重量(%) |
---|---|---|
二酸化ケイ素 | SIO2 | 14.31 |
二酸化チタン | TiO2 | 0.20 |
参加アルミニューム | AL2O3 | 3.27 |
酸化第二鉄 | Fe2O3 | 1.16 |
酸化第一鉄 | Fe2O3 | 0.60 |
酸化マンガン | MnO | 0.07 |
酸化マグネシュウム | MgO | 0.77 |
酸化カルシュウム | CaO | 50.30 |
酸化カルシュウム(石灰) | Ca0 | 42.60 | 酸化ナトリウム | Na2O | 0.78 |
酸化カリウム | K20 | 0.26 |
五酸化リン | P25 | 0.03 |
吸着水 | H20(+) | 2.28 |
構造水 | H20(-) | 0.62 |
二酸化炭素 | CO2 | 33.13 |
北見工業大学工学部土木開発工学科 前田寛之教授 担当